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ミニトマトの脇芽を取らない初心者向け!ほったらかしでも収量が増える裏ワザ

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こんにちは!菜園ラボ運営者のベジまるです。

「ミニトマト脇芽取らない」栽培、これって本当にできるのかな?って気になりますよね。私も、忙しくて頻繁に脇芽を取る手入れをする時間がないし、でも収穫量は増やしたい!と思って、どうにかほったらかしでできないか方法を検索しまくった経験があります。

「脇芽を取らないと実が大きくならない」「病気が増えて失敗する」なんて話も聞くから、挑戦するのには勇気がいりますよね。でも、安心してください。実は、脇芽を放置して育てることは十分に可能ですし、やり方次第でしっかり収量を増やすこともできます。

ただし!単に「放置」するだけではダメ。脇芽を放置して枝を多くする多本仕立てに近い形にする場合、その分、根っこへの負担がものすごく増えるんです。だからこそ、水のやり方や肥料のあげ方といった「管理のコツ」が、普段の栽培よりも格段に重要になってきます。

このページでは、脇芽をできるだけ取らない栽培法で、失敗せずに多くの実を収穫し、さらに糖度の高い美味しいミニトマトを作るための具体的な方法を、私の経験に基づいて分かりやすく解説していきますね。ここ、気になりますよね。

  • 脇芽を取らない栽培で収穫量が最大になるメカニズムがわかる
  • 失敗しにくい「専用品種の選び方」がわかる
  • 枝が増えた時の「水やり」と「肥料」の最適解がわかる
  • 病気を防ぎ、実を甘くするための具体的な管理のコツがわかる

ミニトマト脇芽取らない栽培が選ばれる理由と注意点

脇芽を取らない栽培は、単純に「楽をしたい」というだけでなく、実は収穫量を増やしたいという目的にもつながる、戦略的な栽培方法なんですよ。まずはそのメリットと、挑戦する前に知っておきたい注意点を見ていきましょう。

「脇芽を取らない」栽培のメリット・デメリットは?

ミニトマトの脇芽をそのままにしておく栽培法は、「放任栽培」や「多本仕立て」を極端に進めたものだとイメージしてください。この方法の最大のメリットは、何といっても管理の手間が減ることです。

【脇芽を取らない栽培のメリット】

  • 頻繁な脇芽かき(剪定)作業から解放される
  • 結果的に枝数が大幅に増えるため、理論上の総収穫量を増やせる

しかし、これは同時に大きなデメリットも生みます。枝が増えるということは、その分、葉っぱが密集して株の中がギュウギュウ詰めになるということです。こうなると、風通しが悪くなり、病気や害虫が広がりやすくなります。さらに、栄養がたくさんの枝や実に分散されるので、一つひとつの実のサイズや糖度が落ちやすいという問題も出てきます。

【注意点】労力が減る代わりに「知識」が必要に!

脇芽かきをサボる分、水やりの方法、肥料の与え方、病気のチェックといった、他の管理技術の要求レベルは格段に上がります。単なる「ほったらかし」ではなく、「高密度栽培に耐える高度な管理」が必要になるんですよ。

収穫を増やすための専用品種の選び方

ミニトマト脇芽取らない栽培に挑戦するなら、品種選びが成功のカギを握ります。普通のミニトマトの品種(「不確定性」と言います)は、枝葉がどこまでも伸びようとする性質が強いので、脇芽を放置するとあっという間にジャングルになってしまいます。

そこでおすすめしたいのが、脇芽を摘まなくても実をつけやすいように開発された、専用の品種を選ぶことです。例えば、中には「ジャングルトマト」のように、この栽培法のために作られた品種もあります。

これらの品種は、成長の勢いが比較的穏やかで(「決定性」や「半決定性」の性質を持つことが多い)、栄養を葉や茎ではなく、効率よく実のほうに回すようにプログラムされているんです。専用品種を選ぶだけで、過剰な葉っぱの茂りすぎを抑え、収穫量アップに大きく近づけますよ。

失敗を避ける!普通の品種で脇芽を取らないリスク

もしあなたが、一般的なスーパーでも売られているような品種(不確定性)で脇芽を取らない栽培を試すと、以下のような深刻な問題に直面する可能性があります。

過剰な茂り(ジャングル化)による日照不足と着果不良

普通の品種は、脇芽を放っておくと枝葉が際限なく茂り、株の内部まで光が届かなくなります。光が当たらないと、下のほうにできた花の房(花房)が実になりにくくなってしまいます。また、葉や茎ばかりが育ってしまい(栄養成長)、実をつけること(生殖成長)がおろそかになってしまうんです。

病害虫の急速な拡大

葉が密集すると風通しが悪くなり、湿気がこもりやすくなります。これは、カビによる病気(灰色かび病や葉かび病など)にとって最高の環境です。一度病気が出ると、密集した葉を通じて株全体に一気に広がり、壊滅的な被害になるリスクがあります。ですから、普通の品種での完全な放任栽培は避けた方が安全かなと思います。

ほったらかしでも大丈夫?最低限必要な手入れ

「脇芽を取らない=何もしなくていい」ではありません。収穫量と品質を保つためには、以下の最低限の手入れが必要です。

週に一度の「健康チェック」が命綱

脇芽を取る作業はしなくても、週に一度は必ず株全体をじっくりと見てあげてください。葉の裏にいる小さな害虫(アブラムシやハダニ)や、病気の初期のサインを見つけることが重要です。密集している分、発見が遅れると手遅れになりやすいですよ。

風通しを良くするための戦略的な葉っぱの整理

完全な放任は危険なので、地面についている古い葉っぱや、株の内部で光を遮っているような脇芽は、思い切って取り除きましょう。これは脇芽を取らないという方針に反するように見えるかもしれませんが、病気を防ぎ、株全体を長持ちさせるための「最小限の戦略的介入」です。

枝を増やした時の実や糖度への影響

脇芽を放置して枝を増やすと、実をつける花の房の数は確かに増えます。しかし、栄養は一つではなく、全ての枝と実で分け合うことになります。

結果として、一本の茎だけで育てる「一本仕立て」と比べると、個々の実のサイズが小さくなったり、糖度が低くなったりする傾向があります。

収穫した実を少しでも大きく、甘くするためには、栄養が分散するぶん、水と肥料の管理でその不足分を補う必要があります。特にカリウムという肥料成分は、実の肥大や甘さ(糖度)の向上に役立つので、しっかり与えることが大切ですよ。

ミニトマト脇芽取らない栽培を成功させる水のやり方と肥料の管理

脇芽を放置した高負荷なシステムでは、水と肥料の管理が、実の数と品質を左右する最も重要な要素となります。失敗しないための具体的なプロトコルを解説します。

枝が多くても根が腐るのを防ぐ水のやり方

枝が増えると、その分、葉っぱから蒸発する水の量(蒸散)が多くなり、たくさんの水を必要とします。しかし、単に水をたくさんあげればいいわけではありません。枝葉の成長に対して根っこは少し成長が抑えられがちなので、水のやりすぎは根が腐る原因になりやすいんです。

【根腐れを防ぐ水のやり方】

  • 土の表面が乾いたことを確認してから、さらに2〜3日待ってから水をあげる。
  • 一度にたっぷりと水を与え、土の奥まで浸透させる。
  • 特に気温が下がり、成長がゆっくりになる時期(秋〜冬)は、水やりの頻度を大幅に減らす。

土をあえて少し乾燥させることで、根っこは必死に水を求めて地中深くまで伸びようとします。この「意図的な水ストレス」が、強い根っこを育てることにもつながりますよ。

実を大きく甘くする収穫前の水やりのコツ

脇芽を取らない栽培で最も心配なのが、実の糖度が下がってしまうことです。これをカバーするために、ぜひ取り入れてほしいのが収穫前の「水やり制限」です。

収穫する約1週間前になったら、水やりを厳しく制限してみてください。水を控えることで、ミニトマトは自分の身を守ろうとして、体の中にある糖分や養分を凝縮させます。これが、実の甘さをギュッと濃縮させて、糖度を上げるテクニックなんです。この管理を徹底することで、脇芽を放置しても美味しい実が期待できます。

葉が茂りすぎても病気や害虫を防ぐ対策

繰り返しになりますが、葉が密集している環境は病気と害虫の温床です。単に葉を整理するだけでなく、道具の衛生管理にも気を配ってください。

消毒プロトコルの徹底

もし病気になった葉や、太くなりすぎた脇芽をハサミで切る場合は、株を移動するたびにハサミを必ず消毒しましょう。アルコールなどで拭き取るだけで、病気の胞子が別の株に移るのを防ぐことができます。

支柱やネットを使った風通しの確保

枝葉をそのままにしておくと株元に湿気がこもりやすいので、できるだけ枝を広げてあげるように工夫が必要です。ネットを張ったり、畝の両側に支柱を立ててV字型に広げる「合掌式」で誘引すると、風の通り道ができて病気のリスクを減らせますよ。

枝の重さに耐える支柱の立て方と誘引

脇芽を放置すると、枝葉と実の総量が、一本仕立てとは比べものにならないくらい重くなります。従来の細い支柱では、途中で倒れてしまう危険があります。

この重さに耐えるには、株の負荷を垂直だけでなく、水平方向にも分散させることが大切です。合掌式の支柱や、ネット状のトレリス(棚)を使い、枝全体を支えるような強固な構造を最初から作っておくのが成功の秘訣です。

誘引の方法としては、ネットに枝を絡ませるようにすると、一本一本紐で結ぶ手間が減らせます。枝が横に広がることで、光も当たりやすくなります。

脇芽を取らない栽培で高収量と品質を両立

この栽培法で高収量を目指すには、肥料のあげ方がカギです。枝葉と実がたくさんあるので、標準的な栽培よりも栄養を吸い上げるスピードが速く、あっという間に肥料切れを起こしやすいんです。

【肥料のポイント:カリウムと即効性】

  • 追肥の頻度を上げる: 標準の「2〜3週間に一度」ではなく、「10日〜半月に一度」を目安に追肥して栄養切れを防ぐ。
  • 即効性肥料を使う: 栄養が急に必要になった時、すぐに効く液体肥料や化成肥料を活用する。
  • カリウムを意識する: 実を大きくしたり、甘くしたりするのに役立つ「カリウム」が多めの肥料を意識的に選ぶ。

ただし、窒素という成分が多すぎると、また枝葉ばかりが茂り(ジャングル化)、病気になりやすくなるので、肥料のパッケージに記載されている成分のバランス(N:P:K)をよく見て、適切に与えるようにしてくださいね。

初心者が知っておくべきミニトマト脇芽取らないのコツ

ここまで読んでくださって、ありがとうございます! 初心者の方がこの「ミニトマト脇芽取らない」栽培に挑戦する場合、以下のことを忘れないでください。

  1. まずは専用品種を選ぶこと: 失敗のリスクを大幅に減らせます。
  2. 「水と肥料の管理」こそが最も重要だと心得ること: 脇芽を取る手間が減った分、この管理にエネルギーを注いでください。
  3. 週に一度は「株全体」のチェックをすること: 病気や害虫を早期に見つけることが、結果的に最小限の手入れで済ませることに繋がります。

この方法を試すことで、あなたは脇芽かきという手間から解放されつつ、家庭菜園でも満足のいく収穫量と品質を両立できるはずです。挑戦してみて、疑問点があったらまた気軽に質問してくださいね。

⚠️必ずご確認ください

ここで紹介した栽培方法は一般的な目安に基づいており、お住まいの地域の気候や土の環境によって結果は異なります。最新かつ正確な情報は、種や苗を購入した際のメーカー公式サイトや、地域の専門機関にご確認ください。最終的な栽培の判断は、ご自身の環境とご相談の上で行ってくださいね。

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